結局、人事評価制度ってなんなの?
クリニックの離職率を下げるヒントが満載!
「等級・評価・報酬」3つの柱をうまく活かして、あなたのクリニックの経営を安定させましょう。
「人事評価制度は、スタッフの離職率を下げる」——前回のおさらい
「スタッフが雇っても雇っても辞めていく……」
そんなお悩みはありませんか?
クリニックの離職率を下げるカギは人事評価制度の導入にあります。
スタッフ全員が「自分の仕事や努力が正しく評価される」と納得感を持って働ける環境を作ることで、働きがいが増し、結果として離職率が下がるのです。
「どうして人事評価制度を導入すると離職率が下がるの?」と気になった方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
当社、インヘリジェンシーでは貴院の人事評価制度の設計をイチから請け負います。
離職率の低下・スタッフのモチベーションアップに役立つ人事評価制度に興味を持っていただけましたら、ぜひ一度ご相談ください。
はじめてでも分かる!人事評価制度とは?
この記事では「人事評価制度とはなにか?」ということについて説明します。
「人事評価制度」というと、何やら難しそうに聞こえますが、要は「スタッフをどう育成し、それをどう評価し、どのように報酬に反映するか」を決める仕組みのことです。
人事評価制度「等級制度・評価制度・報酬制度」という3つの柱があります。
- 等級制度:スタッフの「役割」を明確にする
- 評価制度:努力や成果を公平に測る
- 報酬制度:評価された結果を給料などに反映する
ここでは、クリニックを例に、分かりやすく説明します。
1. 等級制度:スタッフの「役割」を明確にする
等級制度とは、スタッフを「新人」「中堅」「リーダー」など、役割や成長段階ごとに整理していく仕組みです。
クリニックの場合、具体的には次のような例があげられます。
- 新人看護師
- 診療業務に慣れるための基本対応
- 例:受付、カルテの準備、備品のチェック など
- 中堅看護師
- 新人をサポートしながら、診療の中心的な業務を担う
- 例:診療補助、患者さん対応のフォロー、スタッフ間の連携調整 など
- リーダー看護師
- チーム全体を把握し、指示・管理を行う
- 例:診療スケジュールの調整、トラブル対応、スタッフ育成 など
- ポイント
- 役割がはっきりしていると、スタッフ自身も「自分はどんな役割や仕事が求められているのか」がわかりやすくなります
- 次のステップに進むために「どんな能力を身につければいいか」も見えてくるため、成長意欲を育むことができます
このように「誰にどんな役割を任せるか」を決めるのが等級制度です。
多くの場合、「グレード」で等級の要件を定義し、職位を当てはめていく形が一般的です。
2. 評価制度:努力や成果を測る
評価制度は、等級制度で定義された役割や目標をどれだけ達成できているかを測る仕組みです。
たとえば、新人スタッフの場合はこんな基準が考えられます。
- 患者さんへの対応が丁寧か
- 説明が分かりやすいか
- 予約やカルテの取り扱いミスが少ないか
リーダーとなると、「スタッフをうまくまとめているか」や「トラブル対応が素早いか」など、チーム全体を見渡す力が評価の対象になります。
- ポイント
- 客観的な評価基準を決めると、スタッフに「何を頑張れば良いか」がはっきり伝わります。
- スタッフは自分の評価を確認することで、「次に伸ばすべき点」を具体的に知ることができます。
多くの場合、下記のような評価シートを作ってスタッフの評価を行います。
3. 報酬制度:成果をカタチにする
最後の柱である報酬制度は、評価結果をスタッフのお給料やボーナスに反映する仕組みです。
新人のうちから頑張りが報酬に反映される、あるいはリーダーとして結果を出した分だけ給与が上がるなど、形としてスタッフに返すことで、
- 「頑張ればちゃんと報われる」
- 「自分の努力がクリニックに貢献している」
という実感を持ってもらえます。
- ポイント
- どんなに努力しても報酬が変わらない職場は、やる気を失いやすい傾向があります。
- 逆に、努力がきちんと報酬に反映されると、「もう少し頑張ってみよう」と前向きになるスタッフが増えていきます。
報酬制度では、下図のような「号俸表」「給与テーブル」を作成して「グレード(等級)」に見合った給料を支払うようにします。
3つの柱が連動することで強い組織になる
- 等級制度が役割や目標を明確に定義し、
- 評価制度が成果をフェアに測り、
- 報酬制度が努力をカタチにする。
この3つがかみ合うと、スタッフは安心して働き続けられるだけでなく、「もっと成長したい」という意欲も湧いてきます。結果的に、クリニック全体が強くなるのです。
例:新人スタッフの場合
- 「患者さんを笑顔で迎える」「説明を分かりやすくする」など、やるべきことが明確になる(等級制度)
- 「接遇の丁寧さ」「ミスの少なさ」などの基準で評価を受ける(評価制度)
- 評価の結果、昇級し月給が増える(報酬制度)
こうした仕組みがあると、スタッフは「しっかり頑張れば自分に返ってくる」と感じます。
このような、仕事に対する納得感を醸成することで離職率が下がっていくわけです。
「どう導入すればいい?」と思ったら無料相談へ
この記事では等級制度・評価制度・報酬制度について説明しました。
「自分のクリニックで、この仕組みをどう作ればいいの?」と思われた院長先生も多いのではないでしょうか。
等級設計、評価の仕組みづくり、給与テーブルの作成……人事評価制度には膨大な作業が必要とされます。
当社、インヘリジェンシーでは貴院の人事評価制度の設計をイチから請け負います。
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